名古屋大学SATREPS

テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト

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第2回SATREPSプロジェクト運営委員会が開催されました。(2013年4月10日)

2014/02/28

JST・JICA地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)「テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト」第2回プロジェクト運営委員会が2013年4月10日にケニアの首都ナイロビにあるケニア農業研究所本部において開催されました。会議においては、プロジェクトの進捗状況に関する報告が行われました。また、2年目の活動および予算計画が発表され、承認されました。

これまでのところプロジェクトの進捗は概ね順調であり、当初の計画通り、ケニアの在来品種を含む既存品種の耐旱性、節水栽培適応性、耐冷性、耐塩性、低肥沃土壌適応性、いもち病抵抗性の評価を行うとともに、これらのストレス耐性に関わる生理機構、形質発現に及ぼす栽培環境および栽培管理の影響を明らかにするための栽培試験をケニアと日本で実施しました。また、既知のストレス耐性品種やネリカ関連系統、突然変異体を用いて耐冷性、耐旱性、低肥沃条件適応性、多収性などに関する遺伝子解析を行い、いくつかの有用農業形質に関する遺伝子/QTLの座上領域を特定しました。さらに、DNAマーカー選抜や全ゲノムSNP情報を利用した全ゲノム選抜などの分子育種技術を駆使して、既知の多収性、耐旱性、耐冷性、低肥沃土壌適応性、いもち病抵抗性品種などが有する有用遺伝子/QTLを現地適応品種に導入したケニア向け育種素材の開発を進めました。

今後は、ケニアにおいてイネの品種改良と栽培技術開発を行うための基盤構築をさらに進めるとともに、栽培環境要因や栽培管理要因が有用遺伝子/QTLの機能発現に及ぼす影響を解析し、有用遺伝子/QTLが有効に機能するための条件を明らかにする予定です。これらの研究結果に基づき、様々なストレスの克服に役立つ遺伝子/QTLを導入したケニア向け中間母本の作出と品種の能力を十分に発現させる栽培技術の開発を進める計画です。

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